【映画・感想】『恋文日和』★★★☆
HDD/DVDレコーダーって言うんですか、ハードディスクにビデオ録画できるあれです。とっても便利ですが、ひとつ困ったことが。。。まー、テープのビデオでも何でも同じですが、溜まるんですよねー。うちのHDD/DVDレコーダーも慢性データ肥大症で、いつもハードディスクがカツカツです。消すなり、DVD-Rに移すなりすればいいんでしょうけどね、録画してはみたが、DVD-Rに撮っておくほどのものでもない、かといって見ないで消すのも気がかりだ、というものがワンサとある。特に、映画が溜まるんですよ。見ようと思って撮ったけど、何となくタイミングを逸して、まだ見てない。消したら後悔しそう。でも、今はまだ見る気にならない。そんな映画がごろごろしてます。
先日、そんな映画のなかから、『恋文日和』を見ました。昨年末にテレビでやったのをやっと見ました。映画は、邦画の恋とラブレターにまつわる4つの物語をオムニバスで描いたものです。ジョージ朝倉さんという方の原作のコミックの映画化したものらしいですね。「あたし をしらないキミへ」、「雪に咲く花」、「イカルスの恋人たち」、「便せん日和」という四つの物語です。
※以下、映画の核心に触れる内容に触れています。ネタバレしちゃいますのでまだ映画を見ていない方は、映画を見てから読んで下さいね。
物語としては、「あたしをしらないキミへ」と「雪に咲く花」が面白かったですね。特に、前者は良かった。
「あたしをしらないキミへ」は、これぞ手紙の威力・魔力というものを見せつけてくれました。分からないんですよねー、人の中身って。手紙にしてはじめて分かるってこと、あるんですよねー。ところで、この物語では、村川絵梨さん演じる文子が弓削智久さん演じる増村の正体を知っていたので、手紙の内容を見て、「あぁ、この人、外見はこんなだけど、本当は純粋な人なんだ」と感じることができました。でも、もし、仮に、文子が文通相手の正体をずっと知らないままでいて、あるときふっと入墨を入れた増村が文通相手だと知ったら、同じように「なんて純粋なのかしら」って思えたでしょうかねー? たぶん、無理ですよね。きっと幻滅しちゃいます。この物語では、文子が最初から増村の正体を知ってたから成り立ったんでしょうね。あっ、ちょっと穿った見方だったかな、悪い癖だな。でも、面白かったです。そうそう、屋上から紙飛行機が飛んでくるシーン、ちょっとジーンときました。
「雪に咲く花」は、ちょっと切ない感じの物語です。主役の小松彩夏さんは可愛らしいですねー。とても魅力のある女優さんで将来有望ですね。映画でも外見はこれ以上ないぐらいに純真に見えました。しかしながら、どうも黒い噂が付きまとう、そんな対比がとても効果的でした。そして、相手役の田中圭くんも良かった。演技も良かったけど、何ともいえない雰囲気がある俳優さんでした。また、制服を着たまま一緒にお風呂に入るシーンがとても印象的でした。結末も感動で、涙が出るほどではありませんでしたが、なるほどイイ物語でした。
いずれも、いい意味で日本映画らしかった。日本映画って、いたずらに派手なシーンやアクションに走らないで、おそらく日本人にしか分からない心の微妙なゆれ動きを描写するものが多いと思うんですね。この映画は、そんな映画の代表作であるように思えました。
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